フォルクマン拘縮/武庫之荘・整骨院

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フォルクマン拘縮/武庫之荘・整骨院

2023/06/03

 

フォルクマン拘縮とは、前腕部におこる拘縮のことです。血流不良によって拘縮が発生することが多いことから、「阻血性拘縮」と呼ばれています。

 

 

フォルクマン拘縮は、肘周辺の骨折や脱臼の後にコンパートメント症候群を起こし、筋肉が壊死したり末梢神経が麻痺したりすることが原因となり、肘から手にかけての関節が固くなったり、麻痺が起こったりするものです。

 

 

子供では上腕骨顆上骨折、成人では前腕部圧挫傷や前腕部骨折がきっかけとなることが多いといわれています。

 

 

フォルクマン拘縮の初期症状は、前腕部の著しい腫れです。強い痛みを伴います。

 


フォルクマン拘縮の初期症状である5P、すなわち、

 

①pain(疼痛)、②pallor(蒼白)、 ③paresthesia(知覚障害)、④paralysis(運動麻痺)、⑤ pulselessness(脈拍消失)を

 

見逃してはならないものとされています。

 

 

フォルクマン拘縮の慢性期には、数本ないし全部の指が曲がって伸びなくなり、痺れなどの知覚障害が残ってしまいます。

 

 

フォルクマン拘縮の初期症状が発現したら、直ちに筋肉・神経・血管組織のコンパートメント内圧を計測します。

 

このとき、内圧が高ければコンパートメント症候群と診断してフォルクマン拘縮を予測します。

 

 

コンパートメント内圧が高い原因は、骨折や脱臼によって骨の位置がずれて動脈を圧迫しているためです。そのため、まずは牽引整復を行います。

 

 

牽引整復を行っても痛みやはれが治まらないときは、できるだけ早期に前腕の手のひら側の全長にわたる筋膜を切開し、開放状態のまま放置し、筋肉内の内圧を下げます。発症後、12時間以内の切開が推奨されます。

 

 

すでに慢性期になり、筋肉が壊死し、手指が変形状態に至ると、切開して筋肉と神経の癒着を除去したとしても元に戻ることはありません。慢性期に至ると治療は困難ですので、初期症状のうちに、できるだけ早期に適切な治療を行う必要があります。
お身体にお悩みのある方は是非一度当院にてご相談ください。

 

武庫之荘駅から徒歩3分

くわえ鍼灸整骨院