スポーツ心臓/武庫之荘・整骨院
2023/07/29
スポーツ心臓
スポーツ心臓とは、持久力を要する運動を長期間続けていた競技者などが持つ、通常より大きく肥大した心臓のことを言います。
マラソンや水泳などの持久力を必要とする競技の選手の心臓は、心室の内腔が拡大し、心筋が厚くなった結果、通常よりも大きくなります。
この心臓の肥大が病的なものであるのかどうかがはっきりしていませんでしたが、近年では心エコー(心臓超音波検査)といった検査技術の発達により、スポーツ心臓が健康的な変化であり、競技能力を高めるために身体が適応した結果であることが明らかになっています。
大きな特徴としてあげられるのは心拍数の低下です。
これは筋肉が発達した結果、1回の拍動で血液をより多く送り出すことができるようになり、少ない拍動でも全身に十分な酸素を運ぶことができるようになっています。
病気による心臓の肥大ではなくスポーツ心臓であるとするには、高校生以上であること・耐久競技選手であること・数年以上のトレーニングの継続といった条件に当てはまるかどうかをまず考えます。
トレーニングを中止すれば、およそ1年以内に心臓の肥大は元に戻るとされています。かつてスポーツ選手であったとしても、運動をやめてから何年も経っているのに心臓が大きい場合には、スポーツ心臓ではなく何らかの病気のために心臓が肥大していると考えられます。
心拍数の低下は、交感神経緊張の低下や自律神経系以外で内因性の洞結節活性を低下させる他の因子も一端を担っている可能性があり、徐脈により心筋の酸素需要量が減少すると同時に、総ヘモグロビン量と血液量が増大することにより、酸素運搬量が増加します。
以上のような変化が生じますが、心臓の機能は正常で維持されます。
スポーツ心臓は、他の重大な心疾患との鑑別において重要なので、気になる方がいれば、一度検査を受けてみましょう。
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くわえ鍼灸整骨院