翼状肩甲/武庫之荘・整骨院
2022/11/28
翼状肩甲
翼状肩甲とは、腕を挙上させるとき肩甲骨の内側が浮き上がって、折りたたんだ鳥の羽のように見える状態のことを言います。
正常の肩では、腕を90度以上挙上させる時、腕の骨と肩甲骨との関節だけでなく、肩甲骨の内側に起始する前鋸筋という筋肉や、肩甲骨棘から肩峰に停止する僧帽筋という筋の働きで、肩甲骨が胸郭の外側を滑るように前方に移動し、かつ下端が更に上方に回転します。
前鋸筋が、麻痺し、十分に働いていないと、肩甲骨の内側が浮き上がって翼状肩甲となり、腕を挙上する動きができなくなります。
前鋸筋の麻痺はこの筋を支配する神経が、テニスのサーブやゴルフのクラブスイングのようなスポーツが原因となる事があります。
テニス、ゴルフの他に、体操の吊り輪、重量挙げ、アイスホッケー、それにバレエの連続した横とんぼ返りなどが原因として報告されています。
治療法としては、スポーツや特異な肢位による前鋸筋の麻痺と判断されたら、原因となっている動作や肢位を避けること、腕の挙上制限などの障害が強い場合は、肩甲骨固定装具を装着することなどがあります。
スポーツにおいては、前鋸筋を鍛えて、肩甲骨の安定化と肩甲帯の外転(外に開く動き)、上方回旋(手を挙げる動き)がうまくできるようになれば、翼状肩甲の改善だけでなく、競技パフォーマンスの向上、肩関節周囲の傷害の予防につながります。
当院では、傷害に対する治療だけでなく、一人ひとりにあわせた、トレーニングによる動作改善や筋力アップもお手伝いいたします。
身体の不調がある方は是非当院にご相談ください。
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くわえ鍼灸整骨院