脛骨内側部ストレス症候群(MTSS)/武庫之荘・整骨院
2022/10/03
脛骨内側部ストレス症候群(MTSS)
運動時における脛骨の下肢痛は脛骨内側部ストレス症候群(MTSS)とも呼ばれています。
シンスプリント(脛骨疲労性骨膜炎)と呼ばれるものがありますが、今では、MTSSという一つの括りになっております。
原因としてはランニング、ダッシュ、ジャンプ動作のオーバーユースが挙げられ、サッカー、バスケ等様々なスポーツやマラソンランナー等に多くみられます。
また、運動プログラムの長さや強度の増加など急激な進行がMTSSに関連すると言われています。
凹凸のある地面や硬い地面でのランニング、不適切なランニングシューズ(衝撃吸収力が弱い)着用も関連すると言われております。
また自身の身体の問題(内在的変性)によりMTSSを引き起こす可能性もあります。
最も典型的なものは、足部アーチの低下や過度の回内足、脚長差は過度のメカニクルストレスを誘発する為、MTSSに関与します。
また、ヒラメ筋や後脛骨筋による骨膜の牽引がMTSSに関与すると言われており、最近では、長趾屈筋の収縮が骨膜に余分な負荷を与えるという事が言われています。
症状としては動作時には痛みが増し、安静時には痛みが治まる。運動開始時に最もよく起こり、運動が続くと軽減する 。痛みは通常、翌日にはより強くなるが、徐々に治まっていくもので、重度の持続的なMTSSでは、休んでいる間にも痛みを感じることがあります。症状が悪化しますと、ストレス骨折に移行するため早期の予防が重要になります。
ストレッチ、トレーニング、インソールの使用、シューズの変更がMTSSには効果的であると言われており、またトレーニングでは股関節、体幹の筋力強化を行うことによって適切な力学でランニング活動を改善し、下肢の使いすぎを避ける事ができると言われています。
バランシング、プロプリオセプティブバランストレーニングなどの神経筋教育は効果的であるとされています。
足の症状でお悩みがございましたら、当院へ是非ご相談ください。