シンディング・ラーセン・ヨハンソン症候群/武庫之荘・整骨院
2022/08/22
シンディング・ラーセン・ヨハンソン症候群(SLJ)とは、膝蓋骨(膝のお皿)と膝蓋腱(膝蓋骨と脛骨を結ぶ腱)が付着している成長板の損傷。
具体的には、膝蓋骨から腱が離れる部分(膝蓋骨の下端)の損傷です。
スポーツをしたり、特に運動量の多い10歳~14歳のお子さんに多くみられます。
膝蓋腱は、膝蓋骨と足の脛骨という骨(すねの骨)をつなぐ太いゴムのようなものです。
膝蓋腱は、膝蓋骨と脛骨をつなぎ合わせ、骨の動きを正常に保つ役割を果たしています。
SLJは、子供が太ももの筋肉(大腿四頭筋)に力を入れたときに、膝蓋腱に繰り返し張力と圧力がかかることで起こります。SLJを引き起こすオーバーユースは、ダッシュ動作、ジャンプ動作、キック動作、足や膝に大きな力を繰り返しかけるような運動やスポーツよって引き起こされる可能性があります。
SLJとよく似た鑑別が必要な傷病がオスグッド・シュラッター病(OSD)といわれるものです。
多くの原因、症状が共通しています。
主な違いは、膝蓋腱のどの部分が傷害されるかということです。SLJは、腱の上端(近位端)の損傷です。
OSDは、腱の下部(遠位端)の損傷です。
SLJは、腱の上端、腱が膝蓋骨から離れるところで損傷し、Osgood-Schlatter病は、腱が脛骨から出るところで損傷しています。
SLJの代表的な症状としては、膝の下、すねの真上の鋭い痛みや腫れ、膝の周りの圧痛、
通常できる範囲での膝を曲げることが困難になる事が挙げられます。
SLJは成長期に現れるスポーツ障害ですが、成長期中では安静にして一度痛みが治まったとしても繰り返し再発するリスクがあります。
重症化する前に早めの対策を取ることが重要になってきます。
当院では治療と併用して大腿四頭筋のストレッチを指導して、患者様のスポーツ復帰や痛みの改善を目指し治療を行なっております。
膝の痛みでお悩みがございましたら当院へご相談ください。