熱中症対策として何を飲めばいい?/武庫之荘・整骨院
2022/07/04
熱中症対策として何を飲めばいい?
今回は水分補給に着目し、何を飲めばいいのか。を解説していきます!
まず大前提として、水分補給は大事ですがただの”水”での水分補給はよくありません。
大量の汗をかいているにも関わらず、水のみを補給してしまうと、低Na血症のリスクが高くなります。
熱中症には症状や病態によって4つに分類されますが、水のみの水分補給をした結果起きるのが熱痙攣です。
いわゆる足が攣ってしまう状態です。
これは水のみを補給した場合に起こります。
また、そもそも水分が足りていないと、熱疲労といってより重い症状が現れます。
そのため、まずは水以外の塩分や糖分を含んだドリンクを飲むことが重要になってきます。
水以外で水分補給となると、一体何を飲めばいいのでしょうか?
答えはシンプルで「スポーツドリンク」です。
しかし、一括りにスポーツドリンクと言っても、大きく2つの種類が存在します。
それが、
・アイソトニック飲料(等張液)
・ハイポトニック飲料(低張液)
の2種類です。
・アイソトニック飲料(等張液)
アイソトニック(等張液)とは、
人の安静時の体液と同じ糖度や浸透圧
の飲料のことです。
要は、安静時や運動前に摂取することにより、素早く体内に吸収することができる飲料となります。
逆に運動中は人の体液の浸透圧は低くなるため、運動時に飲むと吸収が遅くなってしまいます。
市販されているドリンクだと、
・ポカリスウェット
・アクエリアス
・グリーンダカラ
などがアイソトニック飲料に分類されます。
これらの飲料を運動前に飲むことをおススメします。
・ハイポトニック飲料(低張液)
ハイポトニック(低張液)は、アイソトニックよりも塩分や糖分が低めで、人の安静時の体液よりも低い浸透圧の飲料のことを指します。
こちらは先ほどのアイソトニック飲料とは逆で、運動中に吸収速度が速まるため、運動中の飲料として適しています。
市販されている飲料だと、
・VAAM
・アミノバイタルGOLD
・ダイエット/カロリー0系飲料
などがハイポトニック飲料に分類されます。
よく「アイソトニック飲料(ポカリスウェットやアクエリアス)を薄めて、運動中に飲むのはいいですか?」と聞かれることがあります。
まずポカリスウェットを販売している大塚製薬は「おススメしない」と断言しております。
理由としては、「水分とイオン(電解質)のスムーズな吸収」を探求し、現在の内容成分に決定しているから。というもの。
薄めてしまうとこのバランスが崩れてしまうということですね!
ただ、薄めることで塩分・糖分が薄まり、運動中の吸収速度は早まります。
その為、気温がそこまで高くなく、そこまで激しい運動をしない場合は薄めるという選択肢もありかもしれません。
ただ注意していただきたいのは、薄めすぎても吸収速度が遅くなるということです。
濃すぎても薄すぎても体への吸収速度は遅くなります。
なので、感覚で薄めるのは正直あまりおススメはできません。
・経口補水液について
ハイポトニック飲料に分類される”経口補水液”をご存じでしょうか。
もっとも有名な製品が「OS-1(オーエスワン)」ではないでしょうか。
この経口補水液は、食塩とブドウ糖をバランスよく配合し水に溶かした飲料です。
経口補水液は、あくまでも脱水状態の時に適した飲料なので、運動前や運動中はスポーツドリンクで充分だと思います!
まとめ
今回の内容をまとめると
・運動前にはアイソメトリック飲料をこまめに摂取。
・運動中にはハイポトニック飲料をこまめに摂取。
ということになります
また例外として、大量の発汗を伴う場合は運動中であってもアイソメトリック飲料がいい場合もあります。
そしてすでに脱水状態になってしまった場合は、経口補水液を摂取するようにしましょう!
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