肩関節挙上における肩甲骨動態/武庫之荘・整骨院

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肩関節挙上における肩甲骨動態/武庫之荘・整骨院

2022/11/24

 

肩関節挙上における肩甲骨動態

 

 

肩関節を180度挙上するには肩甲骨の動きが必要になってきます。肩関節180度挙上に対して肩甲骨の動きは上方回旋約40度後傾約25度外旋約6度が必要になってきます。
(特に重要になる動きは上方回旋)

 

 

 

この運動を行う筋肉(主動作筋)として挙げられるのは僧帽筋と前鋸筋の下部繊維があります。

 


そして拮抗筋(挙上に必要な肩甲骨の動きと反対の動きを行う筋肉)として大・小菱形筋、肩甲挙筋、小胸筋、広背筋が挙げられます。拮抗筋の中で特に重要になるのが小胸筋になります。小胸筋の柔軟性低下は肩峰下疼痛症候群(SAPS)に関与していると言われています。

 

 

しかし、小胸筋の柔軟性低下だけでは肩甲骨の上方回旋の制限にはならないとされており、
肩関節挙上改善には主動作筋の賦活も必要になります。

 


どういう事かというと、肩甲骨の動きを妨げる筋肉を治療するだけでなく、肩甲骨の動きを担う筋肉をしっかり動かせるよう治療をしないといけないという事です。

 

 

では、主動作筋だけを鍛えれば良いのか?とゆう事でも無いのです。主動作筋の活性化ももちろん大事ですが、拮抗筋の作用も非常に重要になり、主動作筋と拮抗筋の収縮のバランスを保つ事により、肩甲骨の動きが安定し、肩関節を痛みなく挙上する事が可能になっているのです。

 

 

つまり、挙上時に主動作筋である前鋸筋や僧帽筋の働きは必須になりますが、それだけでなく、反対の動きを行う大・小菱形筋、肩甲挙筋、小胸筋、広背筋の収縮(共収縮)も必要になってくるという事です。

 

 

肩関節の痛みは様々な原因が重なって起こる事が多いです。

 

肩関節の痛みには運動療法が効果的であるという、研究結果がでております。

 

当院ではトレーニングスペースを使って主動作筋や拮抗筋の動きを良くできるように治療と併用して運動指導も行っております。

 

 

 

肩やお身体でお悩みがありましたら、是非ご相談ください。

 

 

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くわえ鍼灸整骨院